犬種別かかりやすい病気

●ミニチュアダックスフンド●

甲状腺機能低下症
椎間板ヘルニア
白内障
糖尿病
角膜炎
結膜炎

●トイプードル●

脂漏症
外耳炎
レッグパーセス病

●チワワ●

脱臼
水頭症
気管虚脱
泉門開存
低血糖症

●ポメラニアン●

水頭症
気管虚脱
子宮蓄膿症
流涙症
膝蓋骨脱臼

●パピヨン●

脱臼
眼瞼内反症

●シーズー●

角膜炎
結膜炎
アトピー性皮膚炎
脂漏症
眼瞼外反症・内反症
副腎皮質機能亢進症
鼻腔狭窄

●ヨークシャテリア●

脱臼
水頭症
気管虚脱
レッグパーセス病
僧帽弁閉鎖不全症
低血糖症

●マルチーズ●

僧帽弁閉鎖不全症
水頭症
眼瞼内反症

●コーギー●

椎間板ヘルニア
股関節形成全
尿路結石
脱臼
停留睾丸
緑内障

●ラブラドールレトリバー●

甲状腺機能低下症
白内障
糖尿病
脂漏症
股関節形成不全
眼瞼内反症

●ゴールデンレトリバー●

甲状腺機能低下症
股間節形成不全
眼瞼内反症
肥大性心筋症
白内障

●ミニチュアシュナウザー●

レッグパーセス病
白内障
尿路結石
停留睾丸<

●アメリカンコッカースパ二エル●

甲状腺機能低下症
白内障
眼瞼外反症・内反症
外耳炎

●フレンチブルドック●

鼻腔狭窄
アトピー性皮膚炎
眼瞼外反症・内反症
股関節形成不全
膝蓋骨脱臼

●パグ●

角膜炎
股関節形成不全
鼻腔狭窄
皮膚疾患

熱中症 ●ビーグル●

白内障
緑内障
てんかん
副腎皮質機能亢進症

●シェルティ●

白内障
股関節形成不全
停留睾丸
コリー眼
てんかん

●柴犬●

アトピー性皮膚炎
脱臼

●キャバリア●

脱臼
耳かいせん
僧帽弁閉鎖不全症

●ミニチュアピンシャー●

レッグパーセス病
脱臼

●ペキニーズ●

軟口蓋過長
鼻腔狹窄
乾性角結膜炎
膝蓋骨脱臼
逆まつげ

●ジャックラッセルテリア●

膝蓋骨脱臼
皮膚疾患

●ボストンテリア●

白内障
皮膚疾患
膝蓋骨脱臼
鼻腔狹窄
口蓋裂

●ボーダーコリー●

股関節形成不全
水晶体脱臼
コリー眼異常
離断性骨軟骨炎

●ウェスティ●

レッグパーセス病
頭蓋下顎骨症
アレルギー性皮膚炎

●シベリアンハスキー●

進行性網膜萎縮症
白内障
外耳炎
脂漏症

●シェパード●

股関節形成不全
胃捻転
肥大性心筋症

●グレートピレニーズ●

股関節形成不全
膝蓋骨脱臼
皮膚病
骨肉種
胃捻転
●ビションフリーゼ●

膝蓋骨脱臼
白内障、
外耳炎
皮膚病
●イタリアングレーハウンド●

てんかん
膝蓋骨脱臼
進行性網膜萎縮症

病気解説

アトピー性皮膚炎
空気中の様々なアレルゲンを吸収して起こる皮膚病です。
花粉、ハウスダスト、カビなど原因を特定することが大切です。
遺伝的なものが大きく影響するとも言われていて慢性化しやすく、一時的に治っても
再発しやすいようです。腋や下腹部、目の周りなどに左右対称に現れることが多い。

<症状>
・強いかゆみ
・患部を引っ掻くため脱毛、ただれ
・皮膚が赤くなる  など

<予防・対処・治療>
・原因(アレルゲン)となるものの特定・排除
・体を清潔にする
・投薬  など

アレルギー性皮膚炎
アレルギー性皮膚炎の原因になる物質は花粉やホコリ、ノミなどさまざまです。
この原因となる物質を吸い込むことによって体内にアレルギー反応がでて
皮膚に炎症が起こります。

<症状>
・かゆみ
・身体をかく・なめる
・皮膚が化膿・出血(身体をかくことにより外傷ができる)
・毛が抜ける  など

<予防・対処・治療>
・アレルギーの原因となるものを取り除
・抗アレルギー薬・抗ヒスタミン薬 投与
・ステロイド薬 投与  など

胃拡張・胃捻転
胃拡張は胃の中で食べ物が異常発酵してしまう病気で胃拡張の場合は自然に
治ることもありますが、胃捻転になってしまうと大変危険ですので至急獣医さんに診断してもらいましょう。
胃捻転は胃がねじれてしまう病気で手術が必要になります。
ドライフードなどを一度に大量に食べて、水をがぶ飲みしその後
急に運動したりすることによって起こる場合があります。

<症状>
・腹部の張り
・腹部の痛み
・元気がない・ぐったりしている
・大量のよだれを出す
・呼吸困難
・吐こうとしているが何も吐けない
・ショック状態に陥る  など

<予防・対処・治療>
・散歩の前ではなく後に餌を与える
・ショックに対する輸液
・薬物治療
・胃の中の空気、ガス抜き  など

外耳炎
耳垢が原因ということがほとんどです。
耳垢についた細菌が繁殖などして炎症を起こし発生します。
外耳炎が慢性化すると中耳炎や内耳炎になる場合も多いので注意しましょう。
犬の外耳炎は日ごろから起こりやすい病気なので垂れ耳の犬種や耳の中の毛が多い犬種は特に気をつけましょう。
夏場むれやすい時期に多く発生します。

<症状>
・同じ場所を回り続けるような行動
・しきりに耳をかいたり壁などに擦り付ける
・頭を振ったりする  など

<予防・対処・治療>
・ 外耳炎の予防は耳掃除が大切ですが間違った耳掃除による外耳炎も少なくありません
                             ・アトピー性皮膚炎がある犬はそちらの進行を抑える必要があります
・抗生剤などの投与
・耳の洗浄  など

  眼瞼内反症・外反症
目の皮膚が内側に巻き込まれて目を刺激するのが眼瞼内反ですが
逆に下まぶたが外側にめくれ結膜炎を起こしやすいのが眼瞼外反です。

<症状>
・過剰な涙の分泌(内反症)
・結膜炎を起こしやすい(外反症)  など

<予防・対処・治療>
・手術によって眼瞼内反を修復
・まつ毛などが眼の中に入っていないかチェック  など
・外反症の場合は眼の周りを生理食塩水で濡らした脱脂綿などで洗浄  など

角膜炎
目の角膜に炎症が起きるのが角膜炎です。
ほこりや毛といった異物などが付着しやすく、取り除こうと目をこすって
炎症を起こすことが多いようです。
目に被毛が入ってしまったり、外傷などで発生します。
細菌やウイルスのなどの感染が原因の場合もあります。

<症状>
・多量の涙
・化膿性の目ヤニ
・まぶたの痙攣
・顔を床にこすりつける
・目の表面が白っぽく濁る  など

<予防・対処・治療>
・抗生物質の目薬の投与
・エリザベスカラーをつけて目をこすらないように保護
・目の洗浄  など

気管虚脱
咳、いびき、ゼイゼイというような呼吸音が特徴です。
はっきりとした原因はよくわかっていないということですが遺伝や肥満・老化などが関係していると考えられているようです。

<症状>
・呼吸困難 ひどくなるとチアノーゼ(舌や歯肉の色が紫色になる)を起こす
・咳・いびき
・落ち着きがなくなる  など

<予防・対処・治療>
・首輪を使用しないようにする
・症状が重い場合は手術
・気管支拡張剤などで症状を抑える  など

結膜炎
目の結膜が細菌やゴミなどによって充血したり腫れたりします。
獣医さんへ行くと目薬を処方してくれる場合が多いです。
安易に人間用の目薬を使わないようにしましょう。
両目で発症している場合はアレルギーや感染症が原因であると言われています。

<症状>
・眼の結膜が細菌等によって充血して腫れる
・目ヤニ  など

<予防・対処・治療>
・目薬の投与
・他のペットがいる場合は治るまで隔離する
・エリザベスカラーをつけて目をこすらないように保護する  など

股関節形成不全
骨盤のくぼみが浅かったり、大腿骨の頭が扁平になっていたりする事で
関節がはずれて脱臼したり、はずれそうになる亜脱臼になる状態のことです。
大型犬に多い遺伝性の病気と言われています。また肥満が原因になる場合もあります。

<症状>
・お尻が左右にゆれる
・上手に立ち上がれない
・おすわりができない
・両足をそろえて走る  など

<予防・対処・治療>
・肥満に注意する
・消炎鎮痛剤で痛みを抑える
・食事制限による体重コントロール
・軽い運動などによるリハビリ
・重度の場合は手術が必要になることもある  など

甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症のほとんどは甲状腺自体に問題があるとされています。
免疫による甲状腺破壊、原因不明の甲状腺萎縮などが考えられます。
どんな病気にもあらわれる症状と重なるので見分けがつきにくいのが特徴です。

<症状>
・動きが鈍くなる
・痛みをともなわない左右対称の脱毛
・尾だけの脱毛  など

<予防・対処・治療>
・甲状腺ホルモン剤の投与  など

脂漏症
皮膚の新陳代謝に異常が起こってベトついた皮膚になる病気です。
感染や炎症、内分泌の異常、食事に含まれる脂肪分が多すぎる、また少なすぎるなどが原因となります。皮膚病は治ったように思えても再発することが多いので根気強く治療していくことが必要になります。

<症状>
・ふけ
・皮膚がベトつく
・体臭がきつくなる
・発疹・脱毛
・強いかゆみ  など

<予防・対処・治療>
・皮膚を清潔に保つ
・食事の改善
・シャンプーの後はできるだけ乾燥させる
・必要であれば毛を刈る
子宮蓄膿症
子宮で細菌感染が起こって子宮に膿が溜まります。
大腸菌やブドウ球菌などが原因となります。
発情期には感染しやすくなります。発情期が終わると子宮頚管は閉じてしまうので入り込んでしまったままの細菌が増殖し膿が溜まります。
ホルモンバランスが崩れている時や体力が低下している時はより感染しやすくなっています。

<症状>
・多飲多尿
・嘔吐・下痢
・においの強いおりもの
・元気がなくなる・食欲不振
・腹部が張る
・発熱  など

<予防・対処・治療>
・繁殖の予定がなければ避妊手術で予防に
・子宮、卵巣の摘出
・抗生物質などの投与  など

水頭症
脳の中にある脳室という部分に脳脊髄液がたまって拡張して、脳が圧迫される病気です。生まれつきのものが多いとされています。
とくにチワワなど頭頂部にある泉門という穴が普通より大きく開いている場合は注意しましょう。

<症状>
・頭を壁に押し付ける
・視力障害
・姿勢がおかしい
・意味もなく歩き回る  など

<予防・対処・治療>
・CTスキェンやレントゲンによる検査
・薬物療法
・手術  など

僧帽弁閉鎖不全症
左心房と左心室の間にある弁が変形を起こして弁がしまらなくなることによって血液の逆流が起こります。高齢犬に多く発症します。
犬の心臓病の中でも発症が多いと言われています。
キャバリアやマルチーズ、ポメラニアンなどの小型犬にも多くみられるとのことです。

<症状>
・咳 だんだん咳の間隔が短くなってくる
・軽い運動でも苦しそうにしたり、運動を嫌がる
・呼吸困難
・肺水腫
・貧血  など

<予防・対処・治療>
・発症原因の排除
・強心剤、降圧剤などの投与
・運動を控えたり興奮させないよう気をつける  など

脱臼
関節がはずれてしまう状態のことを言います。
犬にとくに多いのが膝蓋骨と股関節の脱臼です。
事故や先天的な奇形が原因となります。

<症状>
・歩き方がおかしい
・患部が熱を持つ
・痛み  など

<予防・対処・治療>
・脱臼した部分をもとに戻す
・ギプス
・手術  など

停留睾丸
睾丸が陰嚢(いんのう)内におさまらず、腹部などにとどまる状態のことです。
精巣腫瘍の原因になることともありますので注意しましょう。

<予防・対処・治療>
特に治療の必要はありませんが精巣腫瘍の心配がありますので
定期的に検査を受けたほうが良いでしょう。
精巣腫瘍の予防には去勢が有効です。

椎間板ヘルニア
脊椎骨の間にある椎間板の損傷によって起こるヘルニアの一種です。
椎間板に打撲、事故などで背骨に衝撃を受けたり、椎間板が変形したりして
脊髄が圧迫され神経障害を起こします。

<症状>
・動きが鈍くなる
・抱かれるのを嫌がる
・麻痺を起こす
・歩行困難  など

<予防・対処・治療>
・肥満に注意する
・重度の場合は手術が必要になることもある
・ホルモン薬などの投与  など

糖尿病
膵臓から分泌され血糖値を制御するインスリンが不足したり
ホルモンが働かないことによっておこる代謝の異常です。
高い血糖値と尿の中に糖が出るのが特徴です。
人間と同じように自己免疫疾患による膵臓の破壊が多いとされています。

<症状>
・多飲多尿
・食べるのにやせる(肥満が原因で発症することもあります)  など

<予防・対処・治療>
・インスリン療法
・餌療法  など

てんかん
突然脳波が乱れることで発作を起こします。
遺伝的なものや幼弱期の高熱や外傷が原因とされていますが不明な部分も多い病気です。

<症状>
・落ち着きがなくなり舌なめずりをする
・手足を痙攣させる
・目が泳ぐ
・発作は毎日起きる犬もいれば年に数回という犬もいる

<予防・対処・治療>
・薬によって発作のコントロール
・完治は不可能  など

尿路結石
膀胱や尿道、腎臓、尿管を総称して尿路といいますが、このいずれかの尿路に結石ができる病気です。結石の大きさはさまざまです。
犬の尿路結石はほとんどが膀胱結石と尿道結石のようです。

<症状>
・排尿の異常(尿の量が少ない、尿の回数が増えるなど)
・激しい痛み など

<予防・対処・治療>
・手術による結石除去
・結石を溶かす薬の使用  など

熱中症
炎天下や蒸し暑い環境におかれることで体温が上がりすぎ異常があらわれることです。放置しておくと死亡してしまうこともあります。
車の中は温度が上がりやすいので長い時間車の中に放置するなどしないようにしましょう。また炎天下での運動も避けるようにしましょう。

<症状>
・呼吸がはやくなる
・よだれを流す
・症状がすすむと下痢や痙攣をおこす
・ショック状態  など

<予防・対処・治療>
・水や氷で体を冷やして体温を下げる
・点滴
・早期処置が大切です

白内障
眼球内の水晶体のたんぱく質が白濁する病気です。
高齢からくるもの、糖尿病からくるもの、外傷性などがあります。
白内障は失明の恐れもあります。

<症状>
・黒目の中心部分が白く濁っている
・よく物にぶつかる(視力の低下)
・いつも反応する遊び(ボールなど)に反応しなくなる  など

<予防・対処・治療>
・症状が重い場合は水晶体の摘出
・犬用のサプリメント
・手術によって視力を回復させる  など

鼻腔狭窄
鼻の先天性の異常です。
鼻腔が狭いために日ごろから鼻を鳴らしたり鼻水を飛ばしたりします。
短頭種は先天的に鼻腔が短いので鼻水などが出やすいですし、くしゃみもよくします。
こういったことで見過ごしてしまいやすいですので気をつけてあげましょう。

<症状>
・呼吸のときにグーグーと音がする
・鼻水を飛ばす
・運動したりすると呼吸が苦しそうになる  など

<予防・対処・治療>
・手術  など

副腎皮質機能亢進症
副腎皮質ホルモンの慢性的な過剰分泌が原因です。
原因として最も多いとされているのが脳下垂体にできた腫瘍によるものです。
腫瘍ができたことによって副腎が刺激されて副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されます。

<症状>
・多飲多尿
・体の左右対称に脱毛
・多食  など

<予防・対処・治療>
・腫瘍が原因の場合は腫瘍切除の手術
・副腎皮質の機能を低下させる薬の投与  など

耳かいせん
ミミヒゼンダニが原因でおこる、かいせん症です。
すでに感染している犬に接触することによってうつります。
定期的な耳の掃除とチェックを心がけましょう。

<症状>
・激しいかゆみ
・頭を振る
・壁に耳をこすりつける  など

<予防・対処・治療>
・耳垢を取り除く
・ミミヒゼンダニの駆除  など

緑内障
白目部分が充血していたり角膜が濁っていたり痛がったりする時は緑内障の
恐れがありますので早急に獣医さんへ連れて行きましょう。
発見が遅れると失明の恐れもある怖い病気です。

<症状>
・白目の部分が充血していたり角膜が濁っている
・激しい痛みがある
・光に対し過敏になる
・目の色が赤や緑に見える
・視力の低下  など

<予防・対処・治療>
・目薬、飲み薬等で回復を試みるが場合によっては手術が必要
・万が一失明してしまった時は痛みを取り除くため眼球摘出の場合も  など

レッグパーセス病
レッグペルテスとも言われています。生後1年以内くらいの子犬がかかります。
早期に治療をうけないと障害や後遺症が残ることがあります。
股関節に障害が起こる病気です。

<症状>
・ 歩き方がおかしい(足をひきづるなど) など

<予防・対処・治療>
・痛み止めの使用
・安静状態(動きまわらせないようにするなど)を半年くらい続ける
・きちんと歩行できるかを確認してから通常の生活に戻す
・リハビリ  など

軟口蓋過長症
生まれつきのどの手前にある軟口蓋が長すぎることによって起こります。
軟口蓋がのどの入り口に垂れ下がって空気の通り道をふさいでしまいます。

<症状>
・呼吸をするのが苦しそうにしている
・症状がひどくなると歯茎が紫色になる  など

<予防・対処・治療>
・外科手術によって軟口蓋を短くする  など

骨肉種
骨に出来る癌です。平均7歳くらいの犬に発症が多いようです。
足を引きずるなど歩行に異常がでたり、足が腫れたりします。
骨の腫瘍には良性腫瘍として悪性腫瘍で骨肉腫や軟骨腫があります。
転移する場合も多いようです。生存率の低い病気です。

<症状>
・捻挫や打撲などではないのに足を引きずる
・関節部分が腫れる  など

<予防・対処・治療>
・抗がん剤の投与
・放射線治療
・足を切断手術する場合もある  など

泉門開存
チワワの頭のちょうど真ん中には、指で触ると柔らかくヘコむ泉門と呼ばれている部分があります。 普通、泉門は大人になるまでに閉じると言われてますが、成犬になっても閉じずに開いたままになっている状態の病気です。頭を叩いたり、物をぶつけたりしないよう気をつけてあげてください。

低血糖症
低血糖症は、エネルギー源である血液中の糖分(ブドウ糖)が著しく減少する病気で、これが減少すると運動失調、放心状態、著しい衰弱、痙攣などの症状がみられ、激しい時は昏睡状態となります。
消化のよい高炭水化物、良質の蛋白質で出来たフードにブドウ糖、シロップ、蜂蜜等を小量づつ加え、一日4~5回に食事の回数を増やすとよいでしょう。
環境管理は興奮状態におかない事が一番です。

流涙症
涙があふれて目頭を汚し、まぶたに炎症ができることがあります。涙といっしょに目やにが出て、鼻のわきが汚れ、皮膚が赤く腫れて湿疹がでることもあります。そうなると痛みやかゆみが出るので、犬は目頭をこすったりかいたりし、いっそう症状を悪化させます。
何らかの原因によって涙の分泌が多くなったり、涙小管がつまったりすると、涙が行き場を失って目からあふれ出ることになります。

肥大性心筋症
肥大性心筋症とは心臓の壁が異常に厚くなる病気です。大型犬の肥大性心筋症は、多くは気がつかないで、突然死をして始めて判ることが多いようです。肥大性心筋症は普段はまったく正常の犬が多いので、わからないのです。大型犬の突然死にはまず最初にこの肥大性心筋症を疑う必要があります。

水晶体脱臼
水晶体脱臼とは 水晶体を支えているチン氏体が切れることによって水晶体がずれることをいいます。猫より犬での発生が多いといわれています。 
                     水晶体脱臼の原因は 頭部(眼)の打撲、緑内障、遺伝などが挙げられます。

コリー眼・異常
コリー、シェルティー、ボーダーコリー、オーストラリアンシェパード種等にみられる特異な眼疾患で、網脈絡膜形成不全、コロボーマ、視神経乳頭における欠陥の異常増生、網膜剥離、眼内出血など、眼底にみられる複合的眼異常を総称したものです。

逆まつげ
まぶたの皮膚が眼の内側に巻き込んでいるためにおこる病気です。
まつげが常に角膜の表面にあたるため、ゴロゴロ感や痛みを伴い、涙や目やにが常に出ています。
場合によっては角膜に傷がつき、角膜炎や結膜炎を併発したりすることもあります。本的な治療は、外科的にまつげの向きを矯正する方法になります。

膝蓋骨脱臼
膝蓋骨(膝のお皿)は膝関節にあります。膝蓋骨の機能は大腿四頭筋群の機械的効率を大きく増加させ、伸展機能を促進させることにあります。 膝蓋骨脱臼(膝蓋大腿関節の不安定)は犬における跛行の一般的な原因です。膝蓋骨脱臼は膝蓋骨が整復不可能な完全脱臼で重度の跛行を示すものから、臨床症状を伴わない軽度不安定性のものまでさまざまです。脱臼には間欠性脱臼、外側脱臼あるいは内側脱臼、外傷性脱臼あるいは発育性脱臼と分類されます。小型犬における先天性あるいは発育性の膝蓋骨内方脱臼は最も多く発症します。最近は大型犬における膝蓋骨脱臼も比較的よく見られるようです。

口蓋裂
口蓋裂には先天性と後天性があり、硬口蓋から軟口蓋にかけて穴が開いている状態を言います。 先天性は、発生段階での異常で、遺伝的要因と環境的要因(催奇形性物質、機械的圧迫など)があります。 口と鼻が穴によりつながっているため、水(ミルク)や食物がうまく飲み込めず、鼻から排出されたり、誤嚥しクシャミや咳をしたりし、栄養が取れません。重症の場合は肺炎を起こしたりもします。

頭蓋下顎骨症
頭蓋下顎骨症はテリア系,特にウェスト・ハイランド・ホワイト・テリアに報告が多く,下顎骨,下顎技,鼓室胞,後頭骨に骨増殖の起こる非炎症性,非腫瘍性の骨増殖性の疾患です。
原因はわかっていませんが、テリア系に多いという事から遺伝性のものだと考えられています。

皮膚疾患
皮膚病とは、大きく分けて、4種類あります。バイキンによる細菌性皮膚病。ダニなどの寄生性皮膚病。カビを原因とする皮膚病。そしてそれら以外の、アレルギー性皮膚病、または内分泌異常や腫瘍などを原因とする皮膚病があります。

進行性網膜萎縮症
進行性網膜萎縮症は、遺伝性疾患で遺伝性網膜変性とも呼ばれ、多くの犬種で認められています。進行性網膜萎縮症は、網膜細胞が死んで脈絡層の血管が萎縮し、その結果、視力は徐々に低下していく病気です。最初の症状は、夜盲症で、病気が悪化することによって、犬の行動がぎこちないものとなり気づくことが多いようです。病気の進行と共に、犬は失明します。

乾性角結膜炎
乾燥眼とは、涙の産生が無かったり減ったりする病気です。通常、涙は2つの主な涙腺から生産されます。ひとつは眼球の真上にある涙腺。そしてもうひとつは補助的な線で、まぶたを含む眼の前面側に全体にわたって分布しています。涙腺の病気や疾患は、眼の健康が保てない状態にまで涙の産生を減少させることがあります。

離断性骨軟骨炎
離断性骨軟骨炎は発育期、特に5~10ヶ月の仔犬に起こりやすい病気です。  関節の軟骨が小さく欠けて「関節鼠」となり、関節炎を起こします。成長期の骨の両端には、成長板と呼ばれる軟骨でできた組織があり、これが骨に変化しながら伸びていきます。成長板になんらかの負担がかかると、軟骨細胞に障害が生じて正常な骨への分化ができなくなり、軟骨にひび割れや亀裂が生じます。これが関節まで波及すると関節炎を起こします。さらに関節の軟骨が部分的に剥離するとし、それが関節の内部で遊離して「関節鼠」となります。離断性骨軟骨炎は手首や肘、股関節などほとんどの関節に起こりますが、超大型犬では肩関節に多く発生します。成長板に障害が生じるため、脚の成長に影響することがあるので注意が必要です。